Case 04クローザーとしてご活躍
特殊印刷をしている企業経営者が、廃業を決意。クローザーに従業員と取引先の対応を依頼。
【ご依頼企業様】
特殊印刷工場の経営者S氏は70代。30代後半に独立して起業した。一時は従業員40名の会社に拡大成長したこともあった。
【ご依頼の経緯】
昨今のプリンターの発達。印刷代金の価格破壊。常に技術革新と設備投資の問題を抱えている中、徐々に売り上げが下がっていき、従業員も7名の会社になっていた。
そんな中、S氏が病を発症。
業界の先行きに関して不安を感じ、またご自身の気力を失い、廃業を決意。
弊社に、戦略的に廃業を進めてくれる執行人のクローザーの紹介を依頼してきた。
【クローザー候補】
ファンド経由で複数社経営した経験のある60代のI氏にこのお話を説明。
以前再生ファンドより経営の依頼を受けたが、実際の現状を把握した結果、事業譲渡と廃業を決断された経験がある方だった。
【ご活躍の成果】
I氏は、ご登用後すぐに、従業員と面談。今後の方向性の話し合いに着手。その間に取引先のフォローを行った。
併せて工場の工場建物・機械・土地等の査定を行った。
ご依頼経営者のセカンドライフプランニングを知り合いのファインナンシャルプランナーに依頼。経営者の老後の資金として必要な金額を査定。
廃業にいくらかかるのか、いくら調達できるかを試算。
たまたま借入金が、積み立て金額と相殺し、残った金額を機械処理の金額で賄えた。
事業を知り合いの同業他社に売却し、取引先への仕事を続けてもらうことができ、譲渡の金額で、従業員に多少なりとも退職金を用意することができた。
建物と土地は、別の企業が買い手として名乗りをあげ、こちらの売却金額で、経営者の生活資金の目途が立った。
期間とすれば1年半。
経営者が病床に伏しているときに、滞りなく廃業をすることができた。
経営者は老後の生活も安心しながら治療に注力することができた。